広瀬隆雄氏YouTube(3月31日じっちゃままとめ)

目次

・アルケゴスキャピタル事件

・ファミリーオフィス

・ビルファン

・今後の相場

 

 

・アルケゴスキャピタル事件

アルケゴスキャピタルは信用取引で建てた持ち株が下がったので、追証を入れてくれと言われたが、キャッシュがないため、券面を預かっていた証券会社が強制決済した。

様々な証券会社が影響を受けた。

野村HDは大きな損失を被り、GSは被害があまりなかった。これは機敏に売り抜けたかどうかの差と言われているが、どういう商品でポジションを建てさせていたかによると思う。

現物株の信用取引かCFD取引の差金決済を使っていたかの差ではないかと思う。

CFDの方がレバレッジが高い。

 

・ファミリーオフィス

アルケゴスはファミリーオフィス。→開示の義務が少ない。

ファミリーオフィスは大富豪の個人資産を管理、運用する事務局のこと。

運用資産は500億円以上。

運用の仕事に加えて、邸宅で雇用している家政婦等の給料支払い、経費管理等、一切合切ファミリーの台所事情を管理している。

リーマンショック後のドッドフランク法で、ウォール街に対する締め付け、開示がキツくなった。

殆どの運用会社は1940年の投資会社法に縛られている。→ドッドフランク法ではファミリーオフィスはそれの例外にすることが決まった。→運用の中身がわからない。

 

・ビルファン

ビルファンはピカピカのファンドマネージャー。

元々タイガーアジアというヘッジファンドを運用していた。

タイガーアジアは、ジュリアンロバートソンが始めたタイガーマネジメントのグループ。

ジュリアンロバートソンは、ジョージソロス等と並ぶ、ヘッジファンド業界の草分け的な存在。

ジュリアンロバートソンはメディアに対して、今回の問題が起こっても、ビルファンは相場がうまいので、またお金を預けたいとのこと。

今回の事件は偶然の積み重なりで一過性のこと。

 

・今後の相場

今後、米国の長期金利上昇ペースは鈍化すると考えている。→各国の長期金利を比べると、外国人債券投資家から見て、為替ヘッジコストを考慮しても米国債利回りの魅力が出てきているため。

債権市場、長期金利が安定すれば、またハイテク株など買っていいという展開になると思う。

 

米国のGDP予測成長率は6.5%だが、今がピークでその後は鈍化していくと思う。景気が減速すると考えると、シクリカル株ではなくてグロース株へのシフトが起こると思う。

2.2兆円のインフラ法案が正式発表される予定だが、順調に成立する可能性はほぼない。→直近の1.9兆ドルの景気支援法案の可決時に、51%の賛成票で可決可能な年1回しか使えないリコンエーションを使用したため。→今回の法案が投票にかけられるのは早くても来年。

 

インフラ法案の正式発表の中で、法人税21-28%引き上げやグローバル法人税を新たに21%設けること等が盛り込まれていると思うが、景気支援しているのに増税したら逆効果なる。→実際の着地としては、増税部分は後回しに成立するように調整していくと思う。

来年もアメリカの株式市場はいいと思う。買い。

景気も企業業績も良く、金利も安定すれば、理想の投資環境になると思う。